工夫することに妥協しない。その姿勢が “ものづくり”での喜びを最大化する。
名張支店・生産技術指導
柿添 文人
名張支店・生産技術指導
柿添 文人
“ものづくり”は、0から何かを生み出すこと。作り手が目標を持ち、細部にまでこだわるからこそ、高品質な製品が出来上がります。
その過程のなかで、自ら工夫することを避けていては良いものは作れません。デザインが違えば作り方も異なりますから、そのとき、いかにこれまで得た技術と知識を応用して工夫ができるか。基本を積み重ねて、創意工夫できることが妥協しない姿勢にも繋がると考えています。
バッグ作りを始めて45年経ちますが、いまだに日々勉強です。バッグの種類によって作り方が違うからです。私が最初に学んだのはレディースバッグ。その次にビジネスバッグ。基本は一緒ですが、どう技術を応用するのかのプロセスが違うのです。見る人が見れば、作り手の経験がわかります。技術を学べば、そのぶん応用できる幅が広がります。それが“ものづくり”の面白いところ。今後は、財布などの小物も勉強したいと考えています。
海外工場の立ち上げ時、バッグづくり特有のミシンがけを教えるところからの指導でした。全スタッフがバッグづくりの未経験者で、私自身も海外での指導は初めて。
国内での業務の合間をぬい、年4回は現地に足を運ぶ生活です。初めてバッグが出来上がったときは喜びもひとしおでした。
リモートワークで済ませないのは、製造過程の丁寧さや工夫が品質の良し悪しに大きく影響するからです。行けば、その時に応じたアドバイスもできますから、現地に足を運ぶことを重視しています。
話すことはあまり得意ではないですが、仕事で悩んでいたり、困ったりしていることがあるなら、休日でも関係なく相談に乗ります。
技術を身につけて、その先がある程度見えるまでには時間が必要ですから、何かあれば一人で悩むよりも相談してもらえたほうがいいんです。
“ものづくり”が好きな気持ちを大切にしつつ、粘り強く技術習得に励んでほしいと考えています。